別冊「乳酸菌・ビフィズス菌・乳酸菌生産物質」 乳酸菌が生み出す代謝物にも脚光!
乳酸菌ブームの盛り上がりと共に、乳酸菌やビフィズス菌が代謝する成分にも注目が集まっている。光英科学研究所やバイオジェノミクスが手掛ける「乳酸菌生産物質」は、乳酸菌の代謝過程で作り出す有用成分を指し、菌体成分そのものの作用に加え、善玉菌などの常在菌を活発化させるプレバイオティクス作用を併せ持つのが特徴。腸内細菌研究の権威、東京大学名誉教授の光岡知足氏が提唱した「バイオジェニックス」の代表的素材の一つとして認知が広まっている。
バイオジェニックスは、腸内フローラを介さずに体へ直接作用することで血圧やコレステロールの低下、整腸、抗腫瘍などの生体調整・生体防御などに働くことを指し、免疫系、内分泌系、神経系間を情報伝達物質によって相互に制御し合いながら、生体ホメオスタシスを維持するとされる。
提唱した光岡氏によると「乳酸菌は生菌も死菌も関係なく、菌体成分が腸管免疫を刺激し、サイトカインを介して内分泌系や神経系に働くことで効果を発揮する。腸内細菌研究を発展させた考え方」としている。
近年、この乳酸菌生産物質が脚光を浴びており、免疫等に関与してヒトの健康を維持するために重要な成分として、大手メーカーの採用も増加傾向にある。つづく
詳しくは健康産業新聞1686号別冊(2020.2.19)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら