ラーメンが水になる!? JARO不適切広告に警告

 日本広告審査機構(JARO)は12月24日、2019年度上半期の審査状況を発表、薬機法に抵触するなど問題のある19件の広告に警告したことを明らかにした。このうち12件が「健康食品」に対するもので、前年同期の4件から大幅に増加。

 苦情や照会などの総受付件数は6,125件で、前年同期比17%増。「健康食品」は同33.9%増の316件と大幅に増えた。お試しのつもりが定期購入になるトラブルの増加が背景にある。年代別では40代からの受付が93件と最も多く、50代が57件、30代が53件と続く。

 健康食品の広告に対する苦情が増加していることに対し、JAROの担当者は「健康食品は他業種と比較して新規参入しやすいため、法規制について認識のない専門外の販売事業者やアフィリエイト広告業者が一部、増えているためではないか」としている。「特定保健用食品や機能性表示食品の広告についての苦情はほとんどみられない」という。

 「警告」を行ったサプリ広告12件のうち、8件がインターネットのニュースサイトやSNSのインフィード広告からリンクされたアフィリエイトサイトが関わる事例。「30日間解約保証と表示されていたが、実際は4 回の定期購入契約で解約できない」「麹がダイエットに著しい効果があるかのようにうたう」といった広告に対し苦情が発生しているという。

 “食べたことがなかったことに”として、ラーメンとサプリをミキサーにかけると透明な水に変化する動画を表示していた事例にも警告を行った。

 

 

詳しくは健康産業新聞第1684号(2020.1.15)で
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