2020年度予算案 厚労省、「予防・健康づくり」で大規模実証事業

 厚生労働省の2020年度予算案は、今年度比3.2%増の32兆9,861億円で過去最大規模。人生100年時代に対応するため、「健康寿命延伸に向けた予防・健康づくり」に1,500億円を計上した。

 東京で12月に開催される予定の「栄養サミット2020」を契機に、産学官連携による食環境づくりの推進に取り組む。サミットに合わせて各国関係者と技術
的な情報共有を図るテクニカルセッションを実施。また、栄養政策に関する国際貢献を進めるための調査分析を行う。

 このほか、「自然に健康になれる食環境づくり推進事業」を実施。産学官によるプロジェクト本部を置き、どのような環境づくりを行えばよいのかを検討する。「単なる普及啓発ではなく、産学の力を借りながら、環境づくりをしていきたい」(健康局)としている。五輪開催国で実施される「栄養サミット」という貴重な機会を生かす。

 厚労省ではこのほか、予防・健康づくりの健康増進効果に関する大規模実証事業を実施する。健康局では、国が認定する健康増進施設で、運動プログラムの検証を行う。また、肥満対策はこれまでも取り組んできたが、「女性のやせ」リスクに対し、保健指導等の介入による改善効果を検証するという。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞第1684号(2020.1.15)で
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