2019年通販健食市場規模5,128億円、5年連続の成長

 2019年の無店舗流通の市場規模は、通販が前年比1.1%増の5,128億円に、訪販・MLMなどが同4%減の3,950億円となった。通販チャネルでは、楽天、アマゾンなど大手ECモール系が市場をけん引し、機能性表示食品、大手の主力ブランドを中心に売上が拡大した。新聞広告、折込みチラシ、テレビCMのほか、ソーシャルメディアの活用など広告媒体も多様化し、各社、広告宣伝を強化している。

 訪販・MLMチャネルでは、会員の高齢化が進んでいることに加え、特定商取引法や、景品表示法、薬機法など法規制の強化が販売活動の委縮につながり、3年ぶりのマイナス成長となった。

 日本訪問販売協会の事務局では、「SNSの広がりから、商品の健康被害、違法な勧誘行為に対する企業リスクは大きくなっている。訪販企業には特に、消費者視点に立ち、法令やコンプライアンスを順守することが求められている」とした。こうした中、CBDなど海外でブレイクした商品の投入に商機を見出す企業もあり、外資系MLM企業の国内参入も見られる。つづく

 


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