北大、こんにゃくセラミドで認知症予防

 北海道大学大学院先端生命科学研究院教授の五十嵐靖之氏と湯山耕平氏は12月19日、アルツハイマー病発症予防にこんにゃくセラミドが有効であるとする研究成果を都内で発表した。

 研究はダイセルと共同で実施したもので、アルツハイマー病モデルマウスを用い、こんにゃくセラミドを1日1mg、2週間にわたり経口投与させた。その結果、アルツハイマー病に関与するとされる脳内の海馬中アミロイドβの濃度が約20%減少した。また、毒性アミロイドβオリゴマーも減少したという。

 さらに研究ではメカニズムにも踏み込み、細胞外小胞の一種であるエクソソームを産生することで、アミロイドβの減少や、アミロイド病理の軽減につながることを突き止めた。現在ヒト臨床試験の準備を進めており、将来的には機能性表示食品への利用も予定しているという。

 


詳しくは健康産業新聞第1683号(2020.1.1)で
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