【調査データ解説②】 9割が輸出向け・海外企業から受注実績

 2016年に初めて、化粧品の輸出金額が輸入金額を超え、2018年には輸出金額が輸入金額の約2倍になるなど、メイド・イン・ジャパン化粧品の海外ニーズは高まっている。化粧非受託企業に輸出向け・海外企業からの受託実績を聞いた結果、実績があると回答した企業は87%に上り、昨年調査よりも7ポイント増加した。

 また受注の多い国については、1位「中国」、2位「台湾」、3位「香港」、4位「韓国」までは昨年と同じ結果となった。続いて5位には、昨年8位のベトナムがランクアップ、6位には昨年5位の米国と同6位のタイがランクインした。

 一方、製造現場では今の夏頃から取引先の発注スピードの鈍化やタイトだった容器や一部原料などの資材関連のリードタイムの短縮化が見られており、「中国からのインバウンド特需が終了した」「米中貿易摩擦の影響」「中国自体の景気が落ちてきている」── などの見方も。特に2020年の動向を不安視する企業も少なくなかった。

 

 

詳しくは健康産業新聞第1682号(2019.12.18)で
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