水素市場、調査データ解説

◆増収達成企業は5割、そのうち6割は2ケタ増収

 2019年の経営状況について聞いた結果、「良かった」との回答は47%。実際に増収を達成した企業は56%と過半数を超え、増収企業の内の6割は2ケタ増という回答だった。増収企業の多くは水素ガス吸入器メーカー。続いては水素発生剤原料メーカー。美容室での水素ヘアトリートメントのヒットをはじめ化粧品分野での水素人気の高まりが、化粧品原料としての水素発生原料の需要拡大に繋がった。

◆販売チャネル、無店舗販売や施設への導入が進む

 水素商材の卸・販売・OEM先を複数回答で聞いた調査では、「メーカー・商社」は健康食品がトップ、次いで化粧品、食品・飲料、医療・健康機器となった。「流通・小売」では、通販がトップ、次いで健康・自然食品専門店、薬局・薬店・ドラッグストアが同数で2番手、宣講販とネットワークが同数で3番手となった。「施設」では、エステサロンがトップ。次いで医療機関、フィットネス・スポーツ施設、理美容室、治療院、リラクゼーション施設となった。今回の取材では、水素入浴剤など一部アイテムで、ドラッグストアやバラエティショップなどが取り扱いを再開したとの話も聞かれ、店舗ルートの復活も今後期待される。

◆7割が海外輸出実績あり、トップは中国が断トツ

 海外輸出実績について聞いた調査では、「輸出実績がある」との回答は73%となった。輸出実績のある国については昨年調査と同様、中国が断トツのトップ。次いでマレーシア、台湾、香港、ベトナム── などが続いている。総売上高の内、輸出額の占める割合を聞いた調査では、2~5%との回答が最も多かったが、なかには50%や65%との回答も。また今後、海外輸出がさらに伸びると回答した企業は86%に上った。つづく

 


詳しくは健康産業新聞第1680号(2019.11.20)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら