農林水産物・食品の輸出額「6年連続で過去最高を記録」

 日本綜合医学会は11月4日、2019年度全国大会を都内で開催。「笑顔で健康、安心できる“食・農・医・育”」をテーマに6つの講演が行われた。

 農林水産省米麦流通加工対策室室長の上原健一氏は、「日本の農業の現状について」と題して講演。米の年間消費量が年々減少傾向にあることに触れ、「国民1人あたり95.1kg(昭和45年)から53.8kg(平成30年)になった」と説明。食の多様化や人口減少等を背景に「1年あたり10万t程度に減少幅が拡大している」とした。

 一方で、「世界の農差物マーケットは拡大する可能性がある」ことに言及。「農林水産業の国際競争力を強化し、輸出産業への成長を目指した強い農林水産業の構築が急務である」とし、農林水産物・食品の輸出額が6年連続で過去最高を記録したことを紹介。「2018年の輸出額は9,068憶円。現在は1兆円を目標に掲げている」と語った。

 さらに、平成26年まで長期的に減少していた農業総算出額は、「平成27年度にはプラスに転じ、前年比0.8%増の約9.3兆円に達した」と述べ、過去18年間で最も高い水準だったと説明。生産農業所得についても「3年連続で増加している。平成29年度は3.8兆円(前年比0.2%増)」とし、過去19年間で最も高い水準に到達したことを報告した。

 

 

詳しくは健康産業新聞第1680号(2019.11.20)で
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