「通販協企業の実態調査」 取扱商品、健康食品が51%で1位

■19年度売上予測、「増加」43% 「減少」26%

 (公社)日本通信販売協会はこのほど、「第37回通信販売企業実態調査報告書」を取りまとめた。通販市場が8兆円を突破し過去最高となる一方、調査対象企業は52%が増収、48%が減少と明暗が分かれた。調査は通販協会員455社を対象に実施、176社から有効回答を得た。2018年度の通販業界全体の売上高は推計で前年度比8.3%増の8兆1,800億円。20年連続で拡大した。通販協では市場の傾向として、BtoBやモール系が堅調なほか、媒体で「テレビ通販企業が比較的好調」としている。

 通販売上高増減は、「不明」を除くと、「増加」が51.6%、「減少」が47.8%。売上高が3億円未満の企業は「減少」が59.5%と多く、小規模企業の苦戦がうかがえる。一方19年度の売上高予測では、43.2%が「増加する」と回答。「減少する」とみているのは26.1%で、「増減なし」との予測は19.3%だった。

 利用している通販広告媒体は、「インターネットPC」が89.2%で最多。「インターネット携帯(端末)」が76.1%、「DM(リーフレット)」が56.3%、「カタログ」が42.0%、「テレビ」が35.8%と続く。報告書では「全体的な傾向は変わっていない」としている。利用しているショッピングサイトを聞いたところ、「独自サイト」が89.8%で最も多く、「楽天」が47.7%、「アマゾン」が47.2%、「ヤフー」が36.9%となった。

 取扱商品ランキングのトップは前年に続き「健康食品」。51.1%の企業が取り扱っている。以下、2位は「化粧品」(41.5%)、3位は「食料品(健康食品、地方特産品・産直品・飲料を除く)」(30.1%)など。商品の平均単価は6,641円。前年の7,461円から820円減った。つづく

 

 

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