特集【奈良県】 産官学で「食と健康」に関する研究を推進

 奈良県の漢方の歴史は、飛鳥・奈良時代にまで遡る。日本書紀には推古天皇が宇陀地方で薬猟(くすりがり)をされたという記述(611年)がある。また、地場産業のひとつである配置業は、奈良時代の唐僧である鑑真の施薬が発祥といわれる。県内には薬草園が多く、春日大社神苑萬葉植物園や奈良県薬事研究センター薬用植物見本園、森野旧薬園、田村薬草園などがある。

 こうした背景を産業振興に繋げるため、県では、新たな商品・サービスの創出を目指すプロジェクト『漢方のメッカ推進プロジェクト』を推進。部局横断体制で県内産業の活性化を図るべく、令和元年度予算は、各部局で3,481万円を計上した。

 県産業・雇用振興部産業政策課では、来年3月開催の「健康博覧会2020」にも出展し、プロジェクトの普及拡大とともに、大和当帰を使用して開発した和漢ドリンクや健康茶、乾燥粉末などのほか、入浴剤、調味料といった漢方関連商品の販売促進に力を入れていく。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞第1677号(2019.10.2)で
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