生薬学会、「日本食+機能性表示」提案

 日本生薬学会が9月22~23日、都内で開催され、健康食品に関する特別講演やシンポジウムを実施、食薬区分や、機能性表示食品の分析等に関する講演が行われた。

 日本食品安全協会理事長の長村洋一氏がは特別講演で、保健機能食品の活用の1つとして、「健美和膳」(健康によい作用のある食材を加薬や薬味として加えてできる美味しい日本食)を提案した。「伝統薬膳の考えを尊重し、旬の食材、地元産の食材を使用し、保健機能食品を用いることによって、メニューの有する保健機能を食べる人に明確に伝えることができる」と話した。同氏は受理されている機能性表示食品には加工品が多いことから、「管理栄養士が上手にアレンジして食事に加えることによって、例えば、血圧と血中脂肪改善を目指したメニューなどができる」と述べた。

 シンポジウムでは、国立医薬品食品衛生研究所の袴塚高志氏が、「医薬品と食品の境界について」と題し講演。食薬区分において、「医薬品リスト」「非医薬品リスト」にも収載されていない品目は、未だ食薬区分の判断を受けていないものであることを強調。「非医薬品リスト」は、「食品としての安全性を保証するものではい」と付け加えた。つづく


詳しくは健康産業速報第2366号(2019.9.25)で
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