欧州の健康格差解消政策、平均寿命が延伸
WHO欧州委員会のセッションが9月16日に行われ、WHO局長のアダノム氏は、欧州加盟国が健康格差を解消するため10年にわたり実施した「Health 2020」の結果を報告、欧州地域の平均寿命が延びたことや、乳児死亡率と妊産婦死亡率の両方が低下したことを紹介した。
「Health 2020」は欧州の新しい医療政策で、健康の不平等を減らし、普遍的で持続可能な質の高い健康システム構築を目標とするもの。
一方で同氏は、依然として欧州地域では、平均寿命が最も短い国と最も長い国で10年以上の差が見られることや、高い喫煙率、肥満の増加、世界最大のアルコール消費量地域であることを指摘。「Health 2020」は来年に失効するが、WHOの掲げる普遍的な健康保険基盤としてのプライマリヘルスケアや持続可能な開発目標達成に向けた、さらなる政策環境構築の必要性を訴えた。
詳しくは健康産業速報第2364号(2019.9.18)で
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