24年第1四半期 化粧品統計まとまる 国内・輸出とも前年同期比2ケタ増

 2024年第1四半期(1〜3月)の化粧品の国内販売金額および輸入実績がまとまった。国内販売金額、輸入実績共に前年同期比で2ケタ増と好スタートを切った。国内・輸入共にスキンケア、メイクアップ化粧品、香水・オーデコロンの伸びが大きく、国内では日焼け止め等特殊用途化粧品も2ケタ増となった。一方でヘアケア化粧品は前年同期比で微減となった。コロナの収束に伴い、今後化粧品市場のさらなる活性化に期待される。

 

 経済産業省が5月16日に発表した生産動態統計の2024年3月分確報値をもとに、2024年1〜3月期の化粧品国内販売金額を算出した結果、3,327億7,409万円となり、前年同期比で10.9%増となった。類別概要を見ると、「香水・オーデコロン」は20億3,135万円(同17.3%増)、「皮膚用化粧品」は1,525億9,563万円(同17.4%増)、「仕上用化粧品」は661億6,979万円(同15.9%増)、「特殊用途化粧品」は309億385万円(同12.5%増)となり、前年比2ケタ増となった。一方、「頭髪用化粧品」は810億7,347万円(同3.2%減)と前年同期比を下回った。なお、男性皮膚用化粧品は43億2,678万円(同10.2%増)だった。

 

 一方、日本輸入化粧品協会(略称CIAJ/東京都港区)が5月17日に発表した2024年度1〜3月期の化粧品輸入実績は、前年同期比17%増の1,001.8億円となった。類別概要を見ると、「香水・オーデコロン類」は97.4億円(同20.5%増)、「カラーメーキャップ類」は164.4億円(同32.2%増)、「ベースメーキャップ・皮膚用化粧品類(ボディ含む)」は441.8億円(14.4%増)と前年比2 ケタ増となった。一方、「頭髪用化粧品類」は142.2億円(同0.5%減)で前年とほぼ同額となった。なお、今年度より財務省貿易統計データの統計番号の一部変更に伴い、ベースメーキャップと皮膚用化粧品の区分けができなくなった。つづく

 

 

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