健食利用者、8割が「ほとんど毎日摂取」

 健康食品ユーザーの8割以上がほとんど毎日健康食品を摂取していることが、健康と食品懇話会の消費者研究ワーキンググループが実施した調査で示された。“最も使用している”健康食品の種類は、保健機能食品以外の健康食品の利用が過半数。保健機能食品は14%にとどまった。

 

 調査は昨年11月、週に1回以上、健康食品を使用している20〜70代の男女624人を対象に実施。前回調査に続きオンラインで行い、新たに「機能性表示食品の理解度」を確認する調査項目を設けた。美容目的を含めた健康食品にかける月当たりの金額は、1,000円台が21.3%で最も多く、2,000円台が16.3%、3,000円台が15.7%と続く。1万円台は5.9%だった。また、「最も使用している健康食品」に関する調査を実施。その結果、剤型は「錠剤・カプセル状」が70.2%と圧倒的で、「ヨーグルト」が14.4%、「粉末状」が7.5%だった。最も使用頻度の高い剤型に含まれる主な成分は、「DHA・EPA」が9.5%でトップ。2位が「マルチビタミン」の7.5%、3位が「乳酸菌」の7.4%となった。

 

 「最も使用している健康食品」の種類は、「その他いわゆる健康食品」が51.4%で過半数。「どれに当てはまるか分からない」という回答が20.4%で続く結果となった。保健機能食品は、「機能性表示食品」が6.4%、「特定保健用食品」が5.6%、「栄養機能食品」が2.2%で、合わせても約14%にとどまった。「昨年と同じく健康食品の選択に商品の種類は重要視されていない」と指摘している。「最も使用している健康食品」の使用頻度は、「ほとんど毎日(週6、7回)」との回答が81.6%で最多。例年同様、ヘビーユーザーが大半である結果となった。使用期間は、3年以上使用のロングユーザーが約50%。昨年度の45.1%から増加した。「健康食品の長期使用が徐々に増加している可能性がある」としている。「最も使用している健康食品」の主な購入場所を複数回答で聞いたところ、1位は「薬局・ドラッグストア」で31.6%。2位は「通信販売(インターネットメーカーサイト)」で28.2%、3位は「通信販売(インターネット複合モール)」で26.3%だった。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1788号(2024.5.15)で
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