【インタビュー】 健食で20年超、安全性の高い機能性素材

 日本コエンザイムQ協会(東京都港区)は、CoQ10が2001年3月の食薬区分の改正により食品として利用可能になった翌年に設立した。CoQ10に関する正しい知識の普及と科学的研究を奨励するための活動を展開。昨年は20回目となる研究会を開催した。理事長の山本順寛氏に協会活動や、CoQ10の健康機能などについて話を聞いた。

 

──コエンザイムQ協会の活動内容は

山本氏 昨年11月に節目となる20回目の研究会を開催しました。CoQ10の生合成、培養細胞での役割、加齢など我々の健康に関わる研究成果が発表されました。特別講演では、山口大学大学院創成科学研究科農学系学域の井内良仁先生が、「“超長寿命”昆虫ヤマトシロアリの抗酸化戦略とコエンザイムQ」と題して研究成果を発表。30年以上の寿命を持ち、旺盛な繁殖力を有するヤマトシロアリは、CoQ10を豊富に含み、CoQ10が抗酸化システムの1つとして重要な役割を担い、長寿延長に関わっていることが示唆されました。興味深い研究発表だと思います。ここ数年、研究会を通じて若手の研究者が増え、それぞれの研究成果が非常に楽しみです。若い研究者が育ち、次の世代にバトンタッチできる下地が整ってきたと感じてます。こうした中、今後も協会の役割は、基礎的な学問を充実させていくことが大事だと考えます。

 

──CoQ10の機能性研究について

山本氏 CoQ10は「強い抗酸化作用」「エネルギー産生促進」を有し、機能性に関する論文数は国内外で約2,000報あると言われています。例えば、認知症と診断された人は、CoQ10量が少ないということがわかっています。また、加齢による卵子の質の低下はミトコンドリアエネルギー産生効率の低下と関係しており、妊活サポート、フェムケア素材としての利用が期待されます。個人的には、CoQ10は根本的な治療法が確立されていない多系統委縮症など、神経変性疾患の予防に役立つことが期待できることから、研究の進展に期待したいです。また、CoQ10を細胞から細胞へ運搬するためには、結合タンパク質が必要になるので、この結合タンパク質がどんな役割をしているのか、CoQ10との関わりについて明らかになって欲しいです。つづく

 

 

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