特集【グルコサミン】 NAG、機能性表示食品で拡大
グルコサミン、N-アセチルグルコサミンを活用した機能性表示食品は「関節」「肌」カテゴリーで150品(撤回除く)を超える。この1年間の受理は30品以上。「関節」を中心に、N-アセチルグルコミサンを機能性関与成分とした機能性表食品が増えている。「関節」「肌」のWヘルスクレームの受理品も目立つ。伊藤園は昨秋にWヘルスクレームの『グルコサミン炭酸水』(機能性関与成分:N-アセチルグルコサミン)を上市した。2月の「健康博覧会2024」に出展し、新商品をPR。「予想以上に炭酸水にグルコサミンを組合せた意外性に興味を持って頂けた」と話す。“毎日の生活の中で気軽に続けられる健康炭酸水”として中年女性の顧客開拓を進める。ブルックスはドリップバッグコーヒー『カフェサプリ グルコサミン』(同:N-アセチルグルコサミン)を1月に上市した。「グルコサミンの認知が高いこともあり販売量は滑り出し好調」だという。
グルコサミンの主な原料サプライヤーは、甲陽ケミカル、プロテインケミカル、中原、焼津水産化学工業、扶桑化学工業、ビーエイチエヌ、フリーマンニュートラグループ、バイオメディカウェルネス、ミヤコ化学など。グルコサミン塩酸塩の原料価格はキロ当たり中国産で2,000円〜2,500円前後、国内精製を加えると2,500円〜3,500円前後、国産品は4,000円〜4,500円前後で推移する。ハラール対応原料や、中国フリーを訴求ポイントにインド産原料もある。ミヤコ化学は、コーシャ対応のグルコサミン原料の供給を開始した。
原料サプライヤー各社への取材からグルコサミンの国内流通量は、年間1,300t台と推測される。グルコサミンは関節サポート素材として成熟期に入ったとも言われるが、既存顧客を中心に供給量は堅調に推移している。また、各社からは、「エビデンスをもとに、新たな活用提案を続ける中、スポーツ領域で一定の成果が出ている」「展示会で“アレルギーフリー”原料の反応が良く、採用に繋がっている」「機能性表示食品への採用が増え、供給増を見込む」「ペット向けの依頼が増えた」など、新たな用途提案や販売戦略に手応えを感じるコメントが多数聞かれた。つづく
詳しくは健康産業新聞1786号(2024.4.17)で
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