特集【注目の藻類由来素材】 機能性藻類の開発・提案が加速
海藻由来の代表格はフコイダン。フコイダンの由来は、オキナワモズク、ガゴメコンブ、マコンブ、ワカメのメカブなど多岐に亘り、由来によってフコイダンの構造・含有量・糖組成が異なる。そのため、「免疫賦活作用」から「育毛」「健胃(ピロリ菌対策)」「美容」まで、由来別に各社各様のエビデンスを整備している。市場にはサプリメントから飲料・茶・飴・乳製品まで、多種多様な配合商品が流通している。医家向けサプリメントとしての流通実績も多い。コロナ禍においては、免疫対策素材として再注目されたことに加えて、日本発の機能性素材として、海外市場の開拓が急速に進む。
米国では、「SEA MOSS(海草)」「SEA WEED(海藻)」カテゴリーのサプリメント、グミ製品が数多く流通している。米国の元スーパーモデルが「SEA MOSS」配合の美容スムージーを愛飲していることも火付け役となり、2020年以降、ブームになっている。実際、米国のサプリメント、自然食品店には多くの関連商品が陳列されている。訴求ポイントは、美容・美肌、腸内環境改善、月経対策、免疫対策まで幅広い。プラントベース素材であることも追い風になっているようだ。
健康食品市場に流通する微細藻類は、ユーグレナ、スピルリナ、オーランチオキトリウム(和名:黄金藻)、ドナリエラ、コッコミクサなど、多岐に亘る。スピルリナ、ドナリエラなど、歴史・実績のある素材が安定市場を築く一方で、温泉藻類、テトラセルミス・チュイ、ラビリンチュラなど、「SDGs」「プラントベース」「植物性プロテイン・DHA」をテーマに、ここ数年で台頭してきた新素材も。機能性表示食品としては、ユーグレナ(ストレス緩和、睡眠の質改善)、スピルリナ(肌のバリア機能)、ドナリエラ(目のピント調節の向上)、オーランチオキトリウム(記憶を助ける)などが受理されている。つづく
詳しくは健康産業新聞1785号(2024.4.3)で
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