3月4日は「短鎖脂肪酸の日」 関連企業6社連携

 ㈱メタジェン(山形県鶴岡市)が運営する「腸内デザイン共創プロジェクト」に参画する企業6社が連携したイベント「短鎖脂肪酸メディアフォーラム」が2月28日、都内で開催された。参画企業はカルビー㈱を中心に短鎖脂肪酸に注目する企業6社(江崎グリコ㈱、㈱ダイセル、帝人㈱、ホクト㈱、森下仁丹㈱)。腸内細菌がつくる代謝物質「短鎖脂肪酸」を普及させる活動の一環として、「短鎖脂肪酸の日」の制定を行った。

 

 フォーラムでは各社が最新の研究成果を発表。ホクトきのこ研究所の森光一郎氏は、キノコの摂取により便中の短鎖脂肪酸量が有意に増加した研究成果を紹介した。帝人の廣川雅一氏・吉㟢さと子氏は、日本人の便を用いた培養試験で、腸内細菌叢に、同社プレバイオティクス素材のチコリイヌリンを添加した系でのみ、酪酸量の有意な増加がみられた結果を紹介。カルビーの増冨裕文氏は、フルーツグラノーラやコーンフレークなどのシリアル食品が排便頻度を改善すること、その一方で腸内環境に与える影響が異なることを突き止めたと発表。ダイセルの卯川裕一氏は、腸内代謝物質をコンセプトとした素材開発の取り組みとして、ザクロ由来のウロリチンA『ウロリッチ®』を紹介した。森下仁丹の丸山晃嗣氏は、自社のカプセル技術を活用し、短鎖脂肪酸を直接大腸へ届ける新技術「大腸送達シームレスカプセル」を紹介した。江崎グリコの馬場悠平氏は、自社菌株となるビフィズス菌GCL2505株の摂取試験の結果を紹介すると共に、短鎖脂肪酸を増やす“タンサ活”を提唱していることに触れた。

 

 

詳しくは健康産業新聞1783号(2024.3.6)で
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