特集【酵素・酵母食品】 回復基調から足踏み、490億円(前年比1%減)

 酵素・酵母食品市場は、2020年の480億円から回復基調にあった。コロナ禍の生活は、自身の健康状態を見直す、身体をメンテナンスするというきっかけを作り、健康維持・体質改善を目的とした「断食(ファスティング)」への関心が高まった。こうした中、断食の手段として酵素商材の注目度が上昇し、市場活性化に繋がった。また、コロナ太りの解消法からダイエット目的に購入する女性層が増え、新たなユーザー獲得も進んだ。

 

 一方、昨年はコロナ禍の反動に加え、消費の冷え込みから高額商材の売れ行きが鈍化し、市場は今一つ盛り上がりに欠ける結果となった。原材料費の高騰やエネルギーコスト増などから利益圧迫となり、価格改定に踏み切る販売メーカーも少なくない。ただ、各社の声を集めると、「既存顧客のリピート率は高く、体感が得られる証拠。正しい利用法を伝えていけばまだまだ広がる」「“腸活”が浸透する中、酵素商材と親和性が高く、イベントなどでの反応は良い」「エビデンスがあり、フェムケア商材として問合せが増えている」など、悲観する感じはなく、むしろ前向きなコメントが多かった。

 

 市場では、飲料、ペースト、サプリメント、キャンディなどが流通。販売チャネルは、通販、店販、ネットワーク、施設まで多岐にわたる。通販は比較的堅調に推移している。野草酵素は、主力の飲料製品『野草酵素』の販売量が累計900万本を突破した。万田発酵は、通販のほか、CVS、スーパーで展開。昨年12月に通販向けの新商品を投入。販売量は、「好調な滑り出し」だという。薬系チャネルは、大高酵素、大和酵素などが薬局・薬店で展開。対面販売を重視し継続利用者の維持に努めている。店販では、生活の木が機能性表示食品の飲料『150種の素材 火の力』(機能性関与成分:ローズヒップ由来ティリロサイド)を自社店舗中心に展開。ハーブティー・ハーブドリンク部門で、「売れ筋上位に入る」という。

 

 ドラッグストアでは、サプリメントが主流。インバウンドの恩恵を受けた商材が多かったこともあり、回復基調にあるものの、足取りは鈍いようだ。エステサロン向けは、プロラボホールディングスがサロン専売品の酵素飲料を販売している。「コロナ禍でファスティングに挑戦する新規利用者が増え、リピートへと繋がっている」という。新たな販路として、ヨガ施設、美容院、パーソナルジム、接骨・整体院や、断食プランを組み込んだホテルなどでの導入も進んでいる。つづく

 

 

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