ファンクショナルフード学会 近未来予想、オーダーメイド機能性食品が主流に

 第20回ファンクショナルフード学会学術集会が1月19〜20日、米子コンベンションセンターで開催され、機能性食品素材などについての講演が行われた。稲田全規大会長が20回大会開催の感謝を述べた上で、「コロナ禍を経て久々の現地開催になったことから、研究者どうしの交流を深めていただきたい」と述べた。セッション「Functional Food Research,
Yesterday and Today」では、旧グルコサミン研究会発足時から運営に携わってきた順天堂大学の長岡功氏、国際医療福祉大学の中村洋氏、国立長寿医療研究センターの清水孝彦氏の3人が登壇し、機能性表示食品研究に関わる、過去・現在・未来について、これまでの研究成果などを交え将来像を語った。

 

 清水孝彦氏は「Futrure」をテーマに機能性食品の今後の展望について講演。新しいトレンドとしてゲノム編集技術等による品種改良で機能性・効率性の更なる向上が見込まれることや、SDGs生物などを利用した代替タンパク質原料が発展することについて言及した。また、近未来予想として、2040〜2050年には人工知能を用いたオーダーメイド機能性食品が主流になるとの見方を示した。ランチョンセミナーでは、東京農工大学農学部附属堅蛋白質利用研究施設の野村義宏氏が、グルコサミンと肌をテーマに講演。皮膚水分量の改善や、シワの形成の抑制など、これまでの研究成果を紹介し、「関節や皮膚の健康維持、改善が期待できる機能性食品」と述べた。つづく

 

 

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