特集【ミネラル】 「プロテイン」「フェムケア」 「 完全栄養食」が追い風に
選択サポートサービス「my - best」が発表したマルチミネラルサプリのランキングは、『DHCマルチミネラル』(ディーエイチシー)がトップに。不足しやすいカルシウム、マグネシウム、鉄のほか、亜鉛・銅・セレン・マンガンなど10種のミネラルをバランスよく配合した。2位は、『Nature Madeマルチミネラル』(大塚製薬)。マグネシウム、亜鉛、銅などの7種のミネラルを1日目安量1粒に凝縮。香料や着色料、保存料は不使用で仕上げた。このほか、『マルチミネラル』(ファンケル)、『Dear-Natura Style マルチミネラル』(アサヒグループ食品)などをピックアップした。
“令和元年国民健康・栄養調査”で示された数値と“日本人の食事摂取基準2020”が推奨する数値比で充足率の低さが特に目立ったのはカルシウム。男性(30〜39歳)は、推奨量750mgに対し、実際の摂取量は395mgで355mgも少ない状況だった。女性(30〜39歳)も摂取不足が顕著で、推奨量650mgに対し、244mg少ない406mgとなっている。こうした中、カルシウム不足をサポートする商材は、プロテイン、スポーツドリンク、スムージー、シリアル、乳製品、粉ミルク、レトルト食品、介護食品など、サプリに留まらず商品化が進んでいる。
プロテインは利用目的も多様化し始めた。ネスレヘルスサイエンスが行ったプロテイン摂取調査では、美肌や美髪などの美容面、QOL維持を目的とする回答が。プラントベース、スーパーフードなどの副素材入りを選択基準に挙げる回答もあった。こうした中、植物性プロテインにコラーゲンなどの美容素材やミネラルをミックスする“美容プロテイン”なる商品化も。『BAMBI WATER プロテインシェイク』は、植物性プロテインに、プラセンタやコラーゲンなどの美容成分をプラス。ミネラルはマグネシウム、カルシウム、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、クロムなどを配合している。
鉄素材は、貧血、更年期、冷え性、生理・PMS、妊娠などをテーマとした商品での利用が進み、昨今ではフェムテック訴求の商品化も見られ始めた。主な商材はサプリ、プロテイン、ゼリー、バー、シリアル、乳飲料など。栄養機能食品『SOLUME 葉酸と5 種の栄養ゼリー りんご味』(ユーグレナ)は、葉酸のほか、ピロリン酸鉄、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンD、ビタミンB12の栄養素を配合した。ミネラル素材は完全栄養食での利用も進んでいる。市場を牽引するのは、『BASEFOOD』(べースフード)や『完全メシ』(日清食品グループ)。ベースフードは昨年10月、国外向け公式ECサイトを香港にオープンした。「今後は定期購入者に向けた香港でのオリジナルサービスや施策も検討していきたい」という。つづく
詳しくは健康産業新聞1779号(2024.1.3)で
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