【学術トピックス①】 持久性鍛錬を行う若年男女、クロレラ摂取でVO2maxが増大

 ㈱サン・クロレラ(京都市下京区)と流通経済大学の研究。従来の研究で、持久性鍛錬を行わない若年男女がクロレラを継続摂取することで、微量栄養素(鉄やビタミンB2など)の充足や、運動パフォーマンスの一部である最大酸素摂取量(VO2max)が増大することを確認している。今回の研究では、持久性鍛錬を行う若年男女において、1ヵ月間のクロレラ摂取がVO2maxに与える影響について検討した。

 

 対象は、持久性鍛錬(週5日、2時間程度、中等強度:60〜80%HRmax)を行う大学陸上部に大学生男女8人、クロスオーバーの二重盲検プラセボ対照試験を実施した。試験食品は1 日30粒(15粒× 2回)。4週間のクロレラ食品またはプラセボ食品の摂取を、6週間以上の間隔を空けて行った。摂取期間の前後に自転車エルゴメーターによる運動負荷試験を行い、呼気ガス分析装置でVO2maxを測定。運動負荷は70W(女子:50W)4分間のウォーミングアップで開始し、2分毎に30W(女子:20W)増加させた。

 

 その結果、クロレラの摂取でVO2maxの変化量が大きくなることを確認。「日常的に持久性鍛錬を行う若年層で4週間のクロレラ摂取はVO2maxを増大させることが考えられる」としている。研究成果は「第5回クロレラ・機能性植物研究会研究集会」で発表した。

 

 

詳しくは健康産業新聞1779号(2024.1.3)で
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