2023年ダブルイレブン(W11)商戦 日本製サプリ、前年大きく下回る

 アライドアーキテクツ㈱(東京都渋谷区)は11月28日、オンラインで「2023年独身の日(W11)徹底解説セミナー」を催した。始めに中国EC市場の最大の商戦期と言われる「独身の日(W11、11月11日)」前後の日本企業の売上について、堀井良威氏(㈱Nint 経営戦略担当)が講演した。

 

 8月24日の原発処理水の放出から10月8日の国慶節までの主要ECサイトの売上を分析。日本ブランドの売上を、今年と昨年で比較した結果、各ブランドの平均では15%程度のマイナスとなったという。多くのブランドがマイナス30%以下となり、「アルプス処理水の放出による影響の一部と考えられる」と分析している。9月からW11までの売上動向を分析すると、スキンケア製品は9月(前年比61%)、10月(同92%)と一時回復が見られたが、W11全体(同54%)で再び減少した。健康食品は9月(前年比65%)、10月(同65%)と低調に推移。W11全体(同68%)で回復しなかった。

 

 日本ブランドに対する需要は、「9月はどうなるか分からず、国慶節になっても分からなかったが、10月に底打ちして回復の基調に乗ったと思われていた」と解説、ところがその後、マイナス幅はスキンケアでは拡大、健康食品では、ほぼ横ばいとなり、予測に反して回復しなかった。「各ブランドが広告費にブレーキを掛け過ぎたのではないか」と分析している。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1776号(2023.12.6)で
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