【話題追跡】 プラントベース、健食でもホットトピックに!?

 プラントベースフードのバリエーションが広がっている。健康食品では新たにプラントベースを訴求するサプリやエナジードリンクが登場、大手企業の参入も目立つようになってきた。代替タンパク質では、エンドウ豆の注目度が上昇しており、低アレルゲン、Non-GMO を訴求ポイントとする商品化が目立つ。プラントベースフィッシュは、健康食品素材配合で付加価値を訴求する動きも。原料メーカーにも商機が広がっている。プラントベース先進国では、公的機関のお墨付きを得た商品化が。健康面での訴求も進んでいる。

 

 プラントベースサプリが登場した。『Vege nestiee』(井藤漢方製薬)は、内容物からカプセルに至るまで、肉、魚、乳製品、はちみつ等の動物由来原料不使用で商品化。シリーズ品は『ビタミンB12』『ビタミンD』『亜鉛』『カルシウム』『DHA』をラインアップする。『ビタミンB12』は動物性食品に多く含まれている栄養素のため、ベジタリアンをはじめとする野菜中心の食生活を送る人など訴求していくという。プラントベースエナジードリンク『2 energy』(カゴメ)も登場した。テーマはギルトフリー。エナジードリンクは「カロリー」「糖類」「カフェイン」「カロリー・糖質」が気になるとの調査結果(2 foods調べ)を受け、商品化した。エナジードリンクに求めるジャンクな味わいは、複数種類の果実を配合することで再現している。

 

 プラントベースフードではフィッシュの開発も。藻類由来DHAの配合による付加価値のほか、新鮮な魚が調達しにくい山間部の旅館などでも提供できることを訴求していく。素材の注目株は、エンドウ豆。22年の市場規模は13億円で、19年の6.3億円から約2倍に拡大した(TPCマーケティングリサーチ調べ)。プロテインドリンク・プロテインバーやプラントベースフードの商品化が進んでいる。代替タンパク素材の2021年市場規模は、482億7,000万円。今後は年平均5.5%増で推移していく見込み。健食素材では、クロレラ、スピルリナ、ユーグレナなどの取り組みも進んでいる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1776号(2023.11.15)で
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