包装「前面」への栄養表示、消費者庁で検討スタート

 パッケージの“前面”にわかりやすい栄養表示を行うことについての検討が始まった。消費者庁は11月2日、「分かりやすい栄養成分表示の取組に関する検討会」(座長:東京農業大学総合研究所教授、石見佳子氏)の初会合を開催。諸外国で制度化されている包装前面栄養表示(Front ofPackage Nutrition Labelling)のあり方を議論し、今年度中に、“日本版”の包装前面栄養表示について基本的な方向性を取りまとめる。

 

 検討の方向性として、国際整合性の観点から、国際機関のガイドライン内容を踏まえつつ、包装前面栄養表示のあり方を検討することを提示。また、日本の健康・栄養政策との整合を踏まえ、「義務化された栄養成分表示に加えて、当該表示の見にくさやわかりづらさを補足する取組という観点から検討してはどうか」との方向性を示した。

 

 その上で論点として、①我が国の健康・栄養政策との整合を踏まえた上で、包装前面栄養表示として取り組むべき栄養課題、②消費者が普段の食生活において栄養成分表示が利活用しやすくするために効果的な方策、③消費者のための取組であることを優先しつつも、「健康的で持続可能な食環境づくり」の推進の観点から食品関連事業者の実行可能性が担保される方策――という3点を示した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1776号(2023.11.15)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら