23年度上半期・商業動態統計 DgSの健食販売額、7%増の1,400億円超に

 2023年度上半期(4~9月)のドラッグストアでの健康食品販売額が前年同期比7%増の1,424億円に拡大したことが、経済産業省が10月31日に公表した「商業動態統計」速報でわかった。外出増に伴い、化粧品・小物も好調で、コロナ前19年度同期の実績を超えた。速報値によると、2023年9月のDgS販売額は7,015億円で、前年同月比10.2%増と2ケタ増。29ヵ月連続のプラスとなった。店舗数は1 万8,826店舗で同3.3%増だった。

 

 経産省のサービス動態統計室によると、寄与度が最も大きかったのは「食品」。飲料や卵などが好調で、販売額は2,303億円で同13.1%増となった。次いで寄与したのが、総合感冒薬などの「OTC医薬品」で、販売額は820億円で同13.8%と大きく伸びた。「家庭用品・日用消耗品・ペット用品」も好調で、販売額は1,023億円で同8.8%増。衣料用洗剤や紙製品などが伸びたが、販売額増加の背景には価格の上昇もあるとしている。

 

 金額ベースで3位の「ビューティケア(化粧品・小物)」は852億円で同10.3%増。メイク用品のほか、残暑で日焼け止めや制汗剤が伸びた。「健康食品」は238億円で同13.5%増。21ヵ月連続のプラスで、9ヵ月ぶりの2ケタ増となった。経産省によると、コラーゲンやダイエットなどの美容系、リラックス・快眠系、ビタミンなどが好調で、バランス栄養食が良かったとの声もあったとしている。「その他」を除き唯一のマイナスとなったのは「ヘルスケア用品・介護・ベビー」。マスクが低調で、販売額は418億円となり同3.3%減だった。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1776号(2023.11.15)で
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