【学術トピックス】 白麹菌成分に糖化ダメージ抑制

 ファンケルとキリンホールディングは今年6月、両社による共同研究成果の一つとして、キリンが保有する「白麹菌」 に含まれる「14-デヒドロエルゴステロール(14-DHE)」に糖化ダメージを抑制する作用があることを確認したとして発表した。研究成果の一部は第20回日本抗加齢医学会総会で発表したもの。AGEが細胞の表面にある糖化タンパク質受容体RAGEに付着することで、細胞の糖化を加速させてダメージを引き起こし、老化を促進させることは知られている。

 

 そこで研究では、抗糖化機能のあるアルギナーゼ1を増やす「14-DHE」が「AGE」や「RAGE」にどのような影響があるか確認した。培養表皮細胞に「14-DHE」を添加して、「RAGE」の発現量を測定した。その結果、「14-DHE」は、「RAGE」を減少させることが確認された。次に、細胞の糖化ダメージに対する「14-DHE」の効果を確認。培養表皮細胞に「AGE」と「14-DHE」をそれぞれ添加した結果、「AGE」により細胞内の糖化ダメージは高くなったが、「14-DHE」を添加することで「AGE」の糖化ダメージを抑制することが確認された。「14-DHE」の美肌機能メカニズムは、美肌に関わる酵素である「アルギナーゼ1」を増やすことで糖化による細胞へのダメージを低下させるとしている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1775号(2023.11.1)で
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