ロケット社、クオリカプス買収完了

 クオリカプス㈱は10月23日、ロケット社による買収で三菱ケミカルグループからロケット社へ株主交代が完了したことを明らかにした。三菱ケミカルグループは今年7月、フランスに本社を置く植物由来原材料サプライヤーおよび医薬用添加剤プロバイダーであるロケット社との間で、クオリカプスの全株式譲渡について合意し、10~12月をめどに取引完了を進めてきた。クオリカプスは1965年設立、世界トップクラスのシェアを誇るハードカプセル・医薬品関連機器メーカー。2013年に三菱ケミカルホールディングス(現:三菱ケミカルグループ)が株式を取得。今回、同社株主となったロケット社は1933年に設立。2022年の売上高は約50億ユーロで、世界100ヵ国以上で事業を展開。買収により、従業員数は世界約1万人となった。

 

 今回の株主交代について、代表取締役社長の松村誠一郎氏は、「本日はクオリカプスの歴史における転換期の始まり。ロケット社との提携は、当社にとって成長とイノベーションの革新的な時代の幕開け。共にイノベーションを推進し、製品ポートフォリオを充実させ、より大きな価値を提供していく」としている。新たに統合されたビジネスにより、ロケット社の製剤用添加剤開発の専門知識は、クオリカプスのカプセルに関する専門知識、資産、インフラによって一段と強化される。つづく

 

 

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