別冊特別企画『乳酸菌/ビフィズス菌/乳酸菌生産物質』 どうする腸活?

■乳酸菌関連、機能性表示食品受理700品目前

 乳酸菌やビフィズス菌を機能性関与成分とした機能性表示食品の受理品総数は673品となり、700品目前となった。「腸内環境改善」「便通改善」などの整腸作用領域を中心に、「体脂肪低減」「内臓脂肪低減」「BMI改善」など抗肥満・抗メタボ領域での届出も増加している。表示する領域は多岐にわたり、『Yakult1000』の「睡眠の質向上」をはじめ、「肌の潤い維持」「ハウスダストによる鼻の不快感軽減」「ストレスの軽減」「食後の胃の負担を和らげる」「歩行機能の向上」「紫外線刺激から肌を保護する」「記憶機能の維持」などバリエーションに富む。

 

 昨今関心が高まるのが女性の健康課題にフォーカスした表示だ。帝人が取り扱う乳酸菌『UREX』では、「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える」旨の表示が可能で、現在届出品数は7品に広がる。また、今年新たにアサヒグループ食品が届出した商品で、「正常な月経周期を有する健康な女性の月経前の一時的な晴れない気分、精神的疲労感、眠気を軽減する」旨の表示が受理された。関与成分は「CP2305ガセリ菌(L.gasseri CP2305)」。月経前という表示が入ったことで、大きな注目を集めている。こうした女性のデリケートゾーンや月経に伴う領域をはじめ、女性特有の悩みを深堀りした届出が今後も増加してくると予想される。

 

■どうする腸活? プロバイオ、プレバイオ、ポストバイオ、菌代謝物…

 ここ数年、あらゆるメディアによる情報発信もあり、腸内環境を整えることが健康や美容に良い影響をもたらすということがわかってきた。腸内環境を改善するための食事や日々の生活習慣などの情報が溢れ、これらを指す『腸活』の認知も広がっている。『腸活』といっても、お通じの改善など整腸作用だけを指す訳ではない。近年では、腸管を介した免疫活性や、抗肥満・抗メタボ作用、口腔環境の改善など、乳酸菌やビフィズス菌、菌が代謝した物質が、あらゆる健康効果に繋がることが広く知られるようになってきた。

 

 マーケティング・リサーチ事業を行う日本インフォメーション㈱(東京都中央区)がこのほど発表した『腸活』に対する調査によると、『腸活』認知者が77.3%、『腸活』実施経験あり者は31.7%に。『腸活』認知者の約4割が、『腸活』を実施したことが明らかになった。「現在『腸活』を行っている」と回答した人は全体の21.3%となっており、性別にみると男性では19.4%、女性では23.2%。なお、性年代別にみると、男女ともに60代では他の年代を上回る状況となっている。さらに実施期間では、男女ともに「新型コロナウイルス」の感染拡大以降に『腸活』を開始した人の割合が多く、「3年未満・計」が5割を占める結果となった。

 

 では、具体的にどのような影響を期待して『腸活』を行っているのか。調査によると「便秘の改善」が39.0%と最も高く、以下「免疫力の向上」(37.1%)、「ダイエット」(24.9%)の順に続く。性別では男性「免疫力の向上」(22.7%)が最も高く、女性は「便秘の改善」(33.6%)が最も高い。その実施方法は。『腸活』を目的として摂取している食品のトップは「ヨーグルト」(57.3%)、次いで「納豆」(39.4%)、「乳酸菌飲料」(32.9%)と続いた。「サプリメント」は20.7%で7位、「機能性表示食品のヨーグルト・乳製品」は17.8%で9位だった。やはり日々の食事から生きた乳酸菌を摂取するプロバイオティクスが『菌活』に直結しているようだ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1773号(2023.10.4)で
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