7月の健食ネット通販支出、最高額を更新

 総務省統計局が9月5日に公表した2人以上世帯の「家計消費状況調査」結果で、7月の健康食品のネット通販支出額が月額最高額を更新したことがわかった。各種の物価高で消費者の節約志向の高まりが伝えられる中、40〜60代が支出を増やした。ただ、健食ネット通販支出の今年1〜7月累計は、前年同期比で微増にとどまっている。今後、本格的な回復基調となるか、好スタートを切った今年下期、消費者の支出動向が注目される。

 

 「2人以上世帯」を対象とした7月のネットショッピング支出額は、1世帯当たり2万4,249円で、前年同月比10.5%増と2ケタの伸びを示した。統計局統計調査部消費統計課によると、旅行関係費やチケットなどが増加に寄与。旅行関係費は同50.6%増と大幅に増えた。また、猛暑で夏物衣料なども伸びたという。ネットショッピング利用世帯割合は54.0%で、前年同月から1ポイント増えた。54%台に到達したのは今年初となる。 

 

 「健康食品」のネット通販支出額は782円で同7.7%増。2021年9 月に記録した766円を上回り、過去最高となった。7月急伸の理由は不明だが、健食ネット通販支出を世帯主の年齢階級別にみると、支出トップは50代で993円(前年同月比24.3%増)。以下、60代が968円(同9.3%増)、40代が718円(同8.5%増)と伸びた。ただ、それ以外の年齢階級はいずれも前年同月を下回っており、40〜60代の好調が際立っている。なお、健食ネット通販支出の1〜7月累計は5,070円で、前年同期比0.8%増と、微増にとどまっている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1772号(2023.9.20)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら