ギャバ・ストレス研究センター主催セミナー開催、睡眠市場の展望など報告

 ギャバ・ストレス研究センター主催のセミナーが8月25日、都内で開催された。TPCマーケティングリサーチ㈱の堀越滉平氏は、「今話題の“睡眠市場”〜日本人の睡眠実態と今後の睡眠市場展望〜」と題し講演。同社が実施した調査をもとに、消費者の睡眠に対する意識と実態を解説した。理想と実際の睡眠時間のギャップについては、7.63時間の理想に対し、実際は5.86時間と1.77時間の差が見られ、睡眠の満足度も満足していないとの回答が67.0%となった。また質の良い睡眠の条件では、「目覚めがすっきりしていること」がトップに。睡眠の悩みや希望については、「日中のパフォーマンスを向上させたい」との回答が、2018年比で15ポイント上昇。これら調査から、堀越氏は「消費者の睡眠の質に対する意識の高さがうかがえる」と述べた。

 

 続いて、睡眠関連の機能性表示食品の摂取経験率は、2022年は前年比1.8ポイント上昇し、定期摂取率も同1.5ポイント上昇。「睡眠関連の機能性表示食品ユーザーは倍増している」と述べた。睡眠に効果があると思う成分では、「GABA」が41.9%でトップ。「乳酸菌」(32.5%)、「グリシン」(24.3%)、「ラクトフェリン」(16.7%)が続いた。GABAは年齢・性別に係わらず出現率が3割を超えており、「全世代に広く認知されている」とした。魅力的なキーワードでは、「良質な睡眠」「快眠」「深い眠り」がトップ3、今後摂取したい剤型は「乳酸菌飲料」「(錠剤タイプの)タブレット」「ヨーグルト」がトップ3となった。今後の市場展望について、堀越氏は「最近の調査では睡眠の質に関する項目の出現率が増加しており、今後はこうした消費者ニーズにアプローチすることが重要となる」と述べた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1771号(2023.9.6)で
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