【有識者インタビュー②】 ごきげんクリニック浜田山 院長 増田 陽子氏

◆AIを活用した未来のエイジングケア、生物学的年齢は可逆性がある

 

 加齢に対する予防策は、化粧品やサプリメント、医師による治療など様々。今回は米国先端医療学会、米国抗加齢医学会の専門医でもある、ごきげんクリニック浜田山(東京都杉並区)院長の増田陽子氏に、アンチエイジング治療の最新動向と今後の展開を聞いた。

 

――最新のエイジングケア研究について

増田氏:長寿医学の観点では、「老化は病気の1つと捉えられ、治療できるもの」と位置付けられています。暦年齢の老化がAgingで、生物学的年齢の老化がSenescenceです。老化に伴う病気やフレイル予防ではなく、「老化」そのものを治療することが大切です。これは老化に起因する慢性疾患は、その病気を治療し完治しても、再び別の病気に罹患する可能性が高いためです。老化の進行度は個人で異なります。まずは自分の生物学的年齢を早期に知り、生活習慣などを改善し、老化の治療や予防をすることが大切です。

 

――老化を治療するためには?

増田氏:AI技術が進み、アンチエイジング医学も大きく変化しつつあります。海外では、DNAmAge(DNAのメチル化時計)が、アンチエイジング効果測定のスタンダードになっており、検査キットも販売されています。ろ紙のようなシートに血液を付けて送付するだけで、後日、実年齢と生物学的年齢と加速度が記載された結果票が返信されます。検査を定期的に行い、検査の前後で年齢と加速度が低下していれば、老化を治療(予防)したということになります。

 

――AI技術の活用法は?

増田氏:AIが美容・若返り成分を見つけてくれたり、臨床試験を行ってくれたり、個人ごとの有意性も分析してくれるようになると思います。また、製品開発の分野では、臨床試験前に、AIに分子構造を分析させ、臨床試験精度を上げることで、臨床試験の時間短縮とコストカットなども見込めます。その他に、例えば、(日本の)サプリメント企業が新製品を海外輸出する際、「生物学的に若返ったこと」をエビデンスとして付与すると、海外企業にはインパクトがあるため、今後の提案に盛り込むと良いかもしれません。つづく

 

 

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