特集【男性サポート商材】 “コロナ”“暑さ”疲れでユーザー拡大

 活力系商材は、健康食品の中でも安定した需要がある。本紙が健康食品受託製造事業者を対象に実施している定期調査の「受注件数が伸びている商品カテゴリー」でトップ10に入る常連に。6月調査でも、「美容・美肌」「ダイエット」「免疫サポート」「スポーツニュートリション」「快眠」などに続き上位に顔を並べる。活力系商材に用いられている機能性素材は、認知度が高いマカをはじめ、トンカットアリ、カンカ、高麗人参、ガラナ、ムイラプアマ、ニンニク、オリーブ葉抽出物、ウアナルポマチョ、冬虫夏草、L-シトルリン、L-アルギニン、亜鉛、岩石抽出物―― などが流通。スッポン、マムシ、ナマコ、豚睾丸といった動物性素材も体感性が評価され、根強い人気がある。

 

 ドラッグストアなどのリアル店舗では、サプリメント、飲料など各社の活力系商材が棚に並ぶ。「マカの元気」シリーズの飲料を店販中心に展開するポッカサッポロフード&ビバレッジは、昨夏にL-シトルリンなどを配合したリニューアル品を投入。新規購入者が増え、2022年の販売数量は前年比をクリアした。今年(1~6月)も好調に推移しており、「コロナが落ち着く中、飲用シーンが増え、夜の時間帯での販売数が増えている」という。「マカ皇帝倫」シリーズを販売するメタボリックも、「コロナ禍でも安定した販売量で推移する」と話す。コンビニエンスストアなどで「凄十」シリーズを展開する宝仙堂は、飲料商品が伸び、前年比2ケタ増の売上を達成。「“コロナ疲れ”によるスタミナ・体力アップを求めて購入するユーザーに加え、最近は“暑さ疲れ”から利用する人も増えているようだ」と話す。

 

 パナソニックが6月に実施した20~60代男女4,700人を対象とした調査によると、5月以降、外出機会が増えた割合は64.9%だった。コロナ禍の時期と比べて体力低下を「やや感じている」「とても感じている」との回答は59.3%で約6割に。こうした調査からも活力系商材の一層の広がりが期待される。また、近年の傾向として、「活力+肉体美」を訴求した商品や、男性の妊活サポート向けの商品が増加。アンファーは昨秋から男性特有のコンディションケア商品として「オムテック」ブランドを立ち上げ、男性の身体づくりをサポートするプロテイン商品など3品をラインアップした。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1770号(2023.8.16)で
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