特集【青汁】 コロナ明け、下期の伸長に期待

 本紙編集部では7月中旬~ 8月上旬に掛けて、青汁製品の原料サプライヤー、受託加工・製品OEM事業者、販売メーカーを対象に、訪問取材およびアンケート調査を実施。今年上期の青汁製品(グリーンスムージー等含む)の市場は、前年同期比ほぼ横ばいで推移したことがわかった。通販チャネルでは、販促費用の投下状況、競合との競争激化を背景に、前年同期比に対し増収企業と減収企業との明暗が分かれた。店販チャネルでは、コロナ収束に伴う人流回復もあり、DgSで展開する企業を中心に、前年同期比に対して増収との回答が複数見られた。

 

 特に、DgSやSM、GMS、百貨店など店販ルートでは、コロナの5類移行から試飲会や催事が再開する中、未利用ユーザーにリーチできる機会が回復。伊藤園では3月、2023年収穫分の国産大麦若葉を使用した『ごくごく飲める毎日1 杯の青汁』のリニューアル発売に合わせて、ブランドキャラクター「青汁マン」による九州・四国地区を中心としたエリアマーケティング、SNSでのキャンペーンを展開。「一定の成果を得た」といい、下期にもエリアを変えて同様の活動を計画している。山本漢方製薬では、全国のDgSをメインに試飲会を復活。テレビCMによる認知度向上が、未利用ユーザー獲得の強みとなっているとのこと。8月にはナゴヤドームでのプロ野球とタイアップしてサンプル配布を行うという。新日配薬品でもSMやGMSでの試飲会を進めるほか、アサヒ緑健では40~50代女性を対象としたテレビCMに合わせ、スポットで百貨店催事などを再開し、新規顧客の獲得を進めていくとのこと。今年下期に試飲会や消費者向けイベントに販促費用を投下する企業は多く、店販ルートの伸長に期待される。つづく

 

 

 

詳しくは健康産業新聞1770号(2023.8.16)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら