【有識者インタビュー】 臨床CBDオイル研究会 代表 飯塚 浩 氏

 CBDオイルやサプリメントを利用する医療機関が増えている。全国約500の医療機関が加盟する臨床CBDオイル研究会は、トレーサビリティの取れたブロードスペクトラムCBDオイルを中心に医療現場で利用。医師や歯科医師らは、日々、臨床と研究を重ねている。睡眠障害や疼痛など様々な症例に結果を出すと共に、正しいCBDの普及活動を行う。同研究会代表で、自身のクリニックでも臨床を重ねる飯塚医師に話を聞いた。

 

―― 研究会発足の経緯と医療現場で現状

飯塚氏:禁酒法破綻直後の米国で禁止された大麻草は、素晴らしい有用性が次々と明らかになり、医療利用へと法改正が進んでいった。当初THC中心だった研究も、2010年代にはCBDの有用性にも注目が集まり、日本でも2022年に、難治性てんかんの薬として治験が認められた。日本では、2018年に医師・歯科医師・獣医師により、「臨床CBDオイル研究会」が発足。不眠、不安、頭痛、過敏性腸症候群などの一般的な不調など、幅広い効果が確認されている。現在、同研究会に所属するドクターは600人以上に増加、医療専門家の間でもCBDは確実に浸透しつつある。

 

―― 医療現場での利用は

飯塚氏:当院では、過敏性腸症候群や不眠症、疼痛などの治療に、ブロードスペクトラムのCBDオイルを利用。下痢や腹痛に長年悩まされていた人、睡眠障害の人に対して良い結果を出している。摂取方法については、医療現場ではオイルの舌下吸収が主流となっている。舌下や口腔内は血流が良いため、速やかに血中濃度が上がり効果が早い。1日100mg以上の高用量を使う場合は、併用薬の血中濃度が上がることがあるので要注意。局所的な痛みには外用でもよく効くことが多い。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1768号(2023.7.19)で
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