特集【愛知県】 製造業中心に健康産業での新提案進む

 愛知県には、“モノづくり日本一”のスピリットが浸透している。製造業の中でも、トヨタ自動車の豊田市など世界的な自動車工業都市であり、自動車保有台数は全国1位で、常に革新的で新たなモノを他に先駆けて取り入れるスピリットが、製造・販売・サービスに至るまで様々な業種に波及している。健康食品分野でも、フェムケア訴求の新原料『フェムグリーン』を提案するサンライフ㈱をはじめ、睡眠の質改善や意欲維持など6つの作用を訴求した新原料『サフリーフ™』を提案するオリザ油化㈱などトレンドを先取りした新たな提案が見られる。

 

 県を代表する健康・美容飲料受託メーカーの日興薬品工業㈱では、機能性表示食品など自社製品を介した企画提案型OEMとともに、海外展開を強化しており、中国に加えてベトナムの案件が伸長している。マカやアサイーなど南米原料の専門商社のサンシントレーディング㈱では、南米と日本を結ぶトランスポート事業を軸に細かいニーズに応じた小回りの利く対応に注力。新原料『チャデブクレ』の取扱いにも着手している。豊橋糧食工業㈱は、大麦一筋で特許製法の精麦技術を確立し、機能性表示食品やシリアルなど様々な高付加価値大麦製品を開発。国内はもとより、香港、シンガポール、マレーシア、タイなどへ供給。農水省や農研機構の支援を受け、グルテンフリー需要の高まる欧州などへの提案にも力を入れている。

 

 愛知県では、2003年より世界に誇る“オンリーワン”や“シェアトップ”の製品・技術を持つ企業を『愛知ブランド』として認定。2022年には新たに「愛知ブランドイノベーションアワード」も創設。合計404社(4月1日現在)の中には、オリザ油化㈱、太田油脂㈱、㈱東洋発酵、サンエイ糖化㈱、山本漢方製薬㈱、敷島製パン㈱、ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱、㈱あいや、金印㈱、ヤマサちくわ㈱などが顔を揃える。国内唯一の眼鏡レンズ専門メーカーとして「愛知ブランド」に認定されている東海光学㈱では、装着するだけで「気分の乱れの減少」「リフレッシュ」「前向き感アップ」の作用を確認済みのサングラス『美美Pink(ビビピンク)』を開発。女性のフェムケア訴求だけでなく、男性向けにも引き合いがあり、国内はもとより、越境ECでも「メイドインジャパン」ならではの健康雑貨として好評だ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1767号(2023.7.5)で
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