日本香粧品学会、ヒトの皮膚色関連多型の進化など最新知見を報告

 第48回日本香粧品学会が6月23日と24日の2日間、「皮膚はいろいろ、いろは。。。」をテーマに、リアル会場とオンラインによるLive配信のハイブリットで開催された。24日の特別講演「ヒトの皮膚色関連多型の進化」には、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻ヒトゲノム多様性研究室教授の大橋順氏が登壇し、全身に太くて長い体毛が生えていたと思われるヒトとチンパンジーの共通祖先から現在までの皮膚の進化について解説。

 

 「体毛をなくしたヒトの祖先は、ユーメラニンに富む黒色ないし褐色の保護色素を皮膚で作り出すことで、有害な紫外線から皮膚を守るように進化した」「メラノサイトでメラニンの産生を誘導するmelanocortin 1receptor(MC1R)をコードするMC1R遺伝子に集積した同義SNP(中立SNP)の解析から、56万から120万年前にはすでに進化が起こっていたと推定される」「最近、東北メディカル・メガバンク計画の地域住民コホート調査参加者約1万人を対象に実施したゲノムワイド関連解析により、日本人集団で皮膚色(日焼けのしやすさ)と関連する7つの独立したSNPが同定された」などと語った。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1767号(2023.7.5)で
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