【トピックス②】 昼寝が長いと肥満や高血圧など、メタボリスク高まる

 米国のブリガム アンド ウィメンズ病院は今年4月、昼寝習慣がある人で、その時間が長い人は肥満や高血圧などのメタボリックシンドロームのリスクが高くなるという研究成果を発表、ObesityのWEB版に掲載された。研究者が主導した新しい研究医療システムでは、地中海地域の人口から3,000 人以上の成人対象に、昼寝や昼寝の時間と肥満およびメタボとの関係を調査した。

 

 30分以上の昼寝を取った人は、他の人に比べてBMIが高いほか、血圧が高く、心臓病や糖尿病に関連する他の症状を抱えている可能性が高いことを発見した。一方で昼寝をしない人や、短い昼寝をした人では、肥満や代謝の変化のリスク増加は見られなかったという。また、短い昼寝をした人は、昼寝をしなかった人に比べて、最高血圧が上昇する可能性が低かったこともわかった。夜の睡眠時間や食事のタイミングの遅さ、昼食時のエネルギー摂取量の増加や喫煙、そして昼寝の場所(ベッドかソファか)なども関連しているという。研究チームでは、「すべての昼寝が同じではない。時間の長さ、睡眠の位置、その他の特定の要因が昼寝の健康結果に影響を与える可能性がある」とした。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1765号(2023.6.7)で
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