特集【抗肥満・抗メタボ】 アフターコロナ、メタボ対策が喫緊の課題に

 7,000品に迫る機能性表示食品にあって、ひときわ存在感をみせる抗肥満・抗メタボカテゴリー商品。糖や脂肪、コレステロール対策など、メタボ対策関連商品は3,000品を突破した(5月31日時点)。コロナ禍で増加した肥満対策として機能性表示食品の利用が拡大しており、市場は活況を呈している。表示テーマ別でみると、中性脂肪が901品(前年同時期比17%増)、血糖値839品(同26%増)、血圧659品(同25%増)、内臓脂肪725品(同39%増)、体重324品(同33%増)、BMI700品(同43%増)、体脂肪333品(同30%増)、ウエスト周囲径309品(同56%増)、コレステロール178品(33%増)、腹部の脂肪189品(同75%増)、尿酸値94品(同17%)となっている。どのカテゴリーも軒並み大幅増となっており、企業の製品開発も活発なことが窺える。健康産業速報が調べた「2022年の新商品プレスリリース集計」では、機能性表示食品の総数は422品。その内メタボ対策カテゴリーの商品は97品だった。

 

 富士経済が実施したサプリメントの国内市場調査によると、コロナ禍で運動不足解消やコロナ太り対策で市場が盛り上がるスポーツサポートは伸びが続いたほか、抑制系/燃焼系ダイエットや脂肪・コレステロール値改善も底堅い需要がみられたと分析。脂肪の分解、燃焼、吸収抑制等を訴求するサプリメントは「食事制限を必要とせず、ダイエットができるという手軽さで需要を獲得してきた」とし、コロナ太り対策需要が生まれたことで、通信販売を中心に市場は大きく拡大したとしている。また、近年優良誤認などの問題から、広告の表現規制が強まり、その対策として生活習慣病予防訴求を強めた商品設計で展開する企業が増加しているとも。「ダイエット(痩身)とメタボ対策(生活習慣病予防)を広告媒体によって使い分ける、需要に合わせてコンセプトやコミュニケーションを変化させる、など手法を変化させるケースが増加するとみられる」としている。抑制系/燃焼系ダイエットサプリメントの市場規模は2021年に384億円だったのに対し、2022年は433億円になるとしている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1765号(2023.6.7)で
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