【話題追跡】 「FSSC22000」、健食工場で取得増

 FSSC22000は、「Food(食品)Safety(安全)System(システム)Certification(認証)22000」の略であり、オランダのFSSC22000財団によって開発された。2004年に財団が設立されて以来、登録数を増やし、2021年12月に約2,500だった国内認定事業所は、2023年5月29日時点で3,202事業所まで増えた。世界全体では3万1,993事業所となっている。日本国内では同財団に認められた認証機関が認証を行っている。認証は企業単位ではなく、事業所・工場単位で行われ、対象となる事業所・工場は食品加工の他にも、包装、物流・保管、飼料・ペットフード製造等も含まれ、幅広い事業所が認証を受けていることが特徴となっている。

 

 FSSC22000は国際認証規格のISO22000をベースに独自の追加要求事項を統合している。FSSC22000は食品関連の認証の中でも要求事項が特に厳しく、予告なしの抜き打ち監査を行っていることも評価され、ここ数年で国際的にメジャーとなった。本誌編集部が全国の健康食品受託製造企業に行った調査では、FSSC22000認証を導入している企業は、2021年12月の106社中24社(22.6%)から、2022年12月には131社中33社(25.2%%)と、導入している企業の数・割合が増加している。

 

 認証を取得している企業からは、「取引先からFSSC22000認証を求められ取得した。何を優先するべきか、合理的に管理することができる」「国際的な認証として認められているため、海外の企業からも信用してもらえる」という声が聞かれた。また、「社内のFSSCリーダーが内部監査を年2回行うといった取り組みで、社員の食品安全の教育レベルが上がった」という声も聞かれ、社員教育面のメリットも挙げている。原料メーカーにもFSSC2200の導入が進んでいる。「取得していると、新規の取り引き先にも信用してもらえる」「安全管理の証として、製品の生産と同様に取得している」という声が聞かれた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1765号(2023.6.7)で
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