特集【ストレスケア素材】 機能性表示600品超、ニューフェイスも続々

 ストレス対策のサプリメント・機能性表示食品が急速にマーケットサイズを拡大している。2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の長期化は、生活リズムの乱れや在宅ストレスの増加、不眠症などを引き起こし、その対策として、抗ストレス商材を求める消費行動が加速。結果、サプリメント・機能性表示食品の需要が高まった。コロナ禍においては、“コロナ鬱”と呼ばれる症状により、心療内科を受診する患者が急増し、メディアでも取り上げられた。コロナが落ち着いた今現在はどうだろうか。都内心療内科のドクターによると、「テレワークストレス、将来への不安、不眠症などを理由とする患者が増えた。精神的衰弱に対して、医薬品を避ける患者は多く、サプリメント外来で対応する心療内科も増えている」としている。

 

 サプリメントのブランドオーナーへの取材では、「2021年以降、ストレス・メンタルケア、睡眠サポートサプリメントの売上増は顕著だった」「ここ3年でマッサージ店や温泉、サウナなど、販売チャネルが拡大した」などのコメントがあった。「ストレス」を含むヘルスクレームで受理された機能性表示食品は628品(撤回40品含む)。「快眠」「疲労」表示とのダブル・トリプルヘルスクレームで受理されているケースが圧倒的に多い。「ストレス」「快眠」「疲労」領域の機能性表示食品は、従来トクホ型に次ぐ受理数となっており、累計受理数の約10%を占める。

 

 関与成分を含む原材料は、GABA、乳酸菌、グリシン、テアニン、ラフマ、ユーグレナなど。表示内容は、ストレスでは「一時的な精神的ストレスや疲労感の緩和」「一過性の作業にともなうストレスの軽減」、睡眠では「睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上」「起床時の疲労感や眠気の軽減」「一過性の作業にともなうストレスの軽減」など。商品形態は、サプリメント、飲料、チョコレート、のど飴から生鮮食品(メロン、トマト)まで。有名アパレルブランドやコンタクトレンズ大手、老舗食品メーカーなど、新規参入は後を絶たない。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1763号(2023.5.3)で
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