特集【DHA・EPA】第Ⅱ部 クリルイオイル 

 クリルオイル(KRILL OIL)は、サクラエビに似た動物プランクトンの一種であるオキアミ(英語名:KRILL)から抽出したオイル。オキアミは海洋の沿岸から沖合水域に生息し、魚の天然餌であるほか、漁業用の飼料などに用いられる。国内では、南極海に生息するナンキョクオキアミと、三陸沖で漁獲されるツノナシオキアミ(イサダ)の2種が流通。ナンキョクオキアミはヒゲクジラ類の重要な栄養源としても知られている。クリルオイルの特徴は、DHA・EPA、リン脂質、アスタキサンチン、ホスファチジルコリンを含有する点。特にリン脂質結合型のDHA・EPAを豊富に含むため、油でありながら水と混ざることができ、魚油由来オメガ3系脂肪酸と比べて体内吸収性に優れている。

 

 国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で設立した、国際的な食品規格CODEX(コーデックス)によると、クリルオイルは「30%以上のリン脂質を含むもの」と規定されている。機能性表示食品では、「クリルオイル由来DHA・EPA」を関与成分に、「靴をはいたり脱いだりする時の膝の違和感を軽減する機能」「記憶・注意力の維持」のヘルスクレームの受理実績があり、肌への作用をテーマとする新たな知見の取り組みなども見られる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1763号(2023.5.3)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら