【インタビュー】 日本コエンザイムQ協会 山本順寛 理事長

 日本コエンザイムQ協会(東京都港区)は、毎年1回の研究会を開催するなど、CoQ10に関する正しい知識の普及と科学的研究を奨励するための活動を行っている。同協会理事長の山本順寛氏に協会活動や、CoQ10の魅力、健康機能について話を聞いた。

 

――コエンザイムQ協会の主な活動について

山本氏 毎年、研究会を開催しています。昨年11月に、「第19回研究会」を開催。CoQ10の生合成、還元反応、細胞内での役割、加齢防止など、我々の健康に関わる幅広い内容をテーマに、研究成果が発表されました。参加者も増え活発な議論が交わされました。1年に1回でも集まる機会があることは、研究者同士の刺激になります。今後も協会の役割は、基礎的な学問を充実させていくことが大事です。20周年を迎える来年の研究会開催に向け、しっかりと準備していきたいです。

 

――CoQ10が健康食品業界に登場して約20年、これまでを振り返っての感想は

山本氏 健康食品は、何らかの体感を得ないと続かないものです。CoQ10は20年以上に渡り、健康食品業界で利用されており、これがCoQ10の凄さであり、魅力だと言えます。CoQ10は、私達の細胞がエネルギーを生み出す上で、なくてはならないものです。もともと身体の中に存在していますが、加齢と共に減少するので、補うことで老化によって出現する様々な症状に対処できる可能性があります。また、補っても身体の中に存在するものですから弊害はなく、CoQ10は、安心・安全だということも魅力の1つです。

 

 2001年の食薬区分の改正以降、健康被害などなく、ネガティブな研究報告もほとんどありません。1日摂取目安量は、CoQ10の体内吸収率に最大6倍もの個人差があるという研究報告もあり、一概に言えませんが、100~300mgが一般的と考えます。私自身もCoQ10を毎日摂取しており、この間、風邪は一度も引いたことがありません。CoQ10を摂取する友人から“疲れが残らない”“寝つきが良くなった”“筋肉量が落ちなくなった”など、様々な声を頂きます。加齢と共に減少するCoQ10を日常的に摂取した方がよいという認識は、高齢者の方を中心に多少なりとも広まったと思います。自身の老化を感じた時は、CoQ10を是非試して欲しいです。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1762号(2023.4.19)で
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