【話題追跡】 グミ型サプリは健食業界のトレンドとなるのか
グミに健康素材を配合した商品開発が活発だ。海外市場では、ビタミンC、亜鉛、エルダーベリー、マグネシウム、L-テアニン、GABA、アシュワガンダ、カモミール、レモンバーム、タルトチェリーなど、「Immune Support」「Anti-Stress」「Sleep&Relaxation」訴求が目立つ。世界市場は28年までに年平均8.3%で成長するとの試算も昨年発表された。国内市場では菓子業界にグミブームが到来。情報番組「Nスタ」(TBS)は3月1日、グミ市場が21年にガム市場を上回わったことを紹介した。番組内では、グミの噛み応えの強弱で、リラックス感、気分転換、眠気防止・覚醒感が得られるという研究成果も紹介。「これこそ海外と圧倒的差がある技術力だ。輸出も含め、ビジネスチャンスは大きい」と報じた。
健康系グミは、鉄、葉酸、カルシウム、ビタミンC 、マカ、ルテイン、DHA・EPA、CBDなどを配合する商品が販売されている。国内のリーディングカンパニーはUHA味覚糖。「グミサプリ全体で前年対比約140%伸長した。売れ筋の鉄成分が牽引役」という。購入層は10〜40代女性、サプリメントを初めて利用する人。より食品に近く、親しみやすい剤形のサプリメントは栄養摂取の新たな選択肢になっていくと予測する。「グミを食べるきっかけづくりに“シールド乳酸菌”を配合した」というのは、春日井製菓。昨今のグミ市場拡大について、「他の菓子が真似できないエンタメ性」と指摘。「味や弾力、形の自由度の高さで様々な商品が投入されている。SNS上では、自分が推しているグミの紹介や新商品の味の感想シェアなど、“グミニケーション”としての利用も広がった」と指摘する。このほか、子供向けにカルシウムやDHA配合グミも流通。関連グミメーカーからは、「子供が好むデザインや味でリピート購入も多い」との声がある。つづく
詳しくは健康産業新聞1760号(2023.3.15)で
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