22年「総世帯」健食支出、2.4%減に

 外出規制緩和が消費行動に大きな変化を与えた2022年、総世帯のサプリメント支出は前年比2.4%減と伸び悩んだ。世帯主年齢40代の世帯が支出を減らした。一方で健食ネット通販支出は、伸び率は鈍化したものの、前年比1.6%増と堅調。ただ、外出規制緩和により、コロナ禍で急伸したネットショッピング利用世帯割合は横ばいの状態となっている。

 

 総務省統計局が2月7日に発表した「総世帯」の家計調査結果で、クロレラやローヤルゼリーなどサプリメント剤型を中心とした「健康保持用摂取品」の支出額は、1世帯1ヵ月あたり1,078円で、前年比は名目2.4%減。2年連続での減少となった。世帯主の年齢階級別にみると、例年同様、年齢が上がるごとに健食支出は増加。多い順に、70歳以上が1,570円(前年比1.9%減)、60代が1,285円(同0.2%増)、50代が944円(同4.1%増)、40代が521円(同27.9%減)、30代が405円(同15.7%増)、30歳未満が368円(同29.6%増)だった。40代が大幅な減少となったのは、前年に29.3%増と世代別で最も高く伸びた反動もあるとみられる。

 

 家計調査とは別途、ネットショッピングに特化した支出を調べている「家計消費状況調査」では、ネットショッピング支出全体は堅調だが、ここでも外出増の影響がみられる。総世帯のネットショッピング支出22年平均は、1世帯1ヵ月あたり1万7,717円で前年比10.5%増。「健康食品」は648円で同1.6%増。コロナ禍で高まった健康志向と巣ごもり需要で、20年は22.0%増、21年は10.6%増と2年連続の2ケタ増となっていたが、22年は微増となった。なお「化粧品」は632円で、同2.6%増だった。つづく

 

 

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