特集【注目のアイケア素材】 キーワードは「ディスプレイ疲労」や「アイフレイル」

 スマホやパソコンの利用がますます長時間化し、目の不調を感じる人が増えている。特にコロナ禍以降は、生活のあらゆる場面でオンライン化が急速に進行した。ショッピング、SNSによる家族・友人とのコミュニケーション、在宅勤務、オンライン会議、ニュースの閲覧、動画視聴、学習まで、スマホやパソコンの画面を注視する「スクリーンタイム」の長時間化が進むと共に、疲れ目やかすみ目など目の悩みを抱える人が増え続けている。ロート製薬が10〜50代の男女562人に行った調査では、コロナ禍以降、22%の人がデジタル接触時間が1日当たり5時間以上増えたとしている。在宅勤務を日常的に行っている人は67%。在宅勤務によりオンライン会議やVDT作業時間が大幅に増えたこともスクリーンタイムの長時間化に影響している。

 

 視力の低下は、身体機能や認知機能にも影響を与えるという研究結果が発表されているため、「アイフレイル」として、ケアを行う必要性があると言われるようになった。アイケアは中高年層、さらには若年層やジュニア層まで、全世代で需要が高まっている。アイケアを訴求する素材として、中心的存在のブルーベリー。その内アントシアンの豊富なビルベリーは健康食品にも広く活用され、安定した需要を獲得している。近年は、これに続くアイケア素材として、ヘマトコッカス藻、カシス、マキベリー、マリーゴールド、松樹皮、黒大豆などの利用が進んでいる。

 

 アイケアを訴求する機能性表示食品は、459件(2月7日現在)。直近の1年間(2022年2月8日〜)で94件が受理されており、活況な届出状況となっている。機能性関与成分はルテイン73件(77.7%)、ゼアキサンチン49件(52.1%)と、2成分が大部分を占めている。目に対する一般的なヘルスクレームと共に、「ピント調節機能とVDT作業」「ディスプレイ作業により生じる一過性の疲労感」等と、パソコンやスマホ画面による負担を軽減するヘルスクレームでの届出も目立った。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1758号(2023.2.15)で
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