【インタビュー】 水溶性珪素、「免疫療法」等の副反応軽減に優れた効果

 群馬県前橋市にある髙木動物病院の髙木謙院長は、獣医師として30年以上に亘り、ペットの様々な疾病を治療してきた。なかでも犬ジステンパー、犬パルボウイルス、猫カリシウイルスなど感染症の類は、一般的にワクチンを打っていれば、罹患しないという前提があるため、治療法が確立されていないものが多いという。日々の診察の中で、こうした個体は免疫異常を抱えているケースが多いことを見出し、投薬や注射などの基本的な治療法に加え、高濃度ビタミンC療法(IVC)、免疫療法、さらには水溶性珪素やサプリメント等を用いた独自の治療法で多くの実績を上げている。

 

── 水溶性珪素に着目したきっかけは

 

 免疫異常が確認された犬・猫には投薬や注射などの基本的な治療法に加え、IVC療法、免疫療法、再生医療などを行ってきた。なかには完治したかと思えるほど効果が見られるケースもあったが、治療を止めると再発したり、費用面や治療期間の長さ、副反応が出るなど、これだと思うまでには至らなかった。なかでも副反応には悩まされた。例えば高濃度ビタミンC療法では、体の状態を整えからでないと、血管破裂を起こしやすく、免疫療法では10頭に3、4頭が血尿になる。このように身体の調子が悪い時には、血管が脆弱化して破れやすくなる点が悩みだった。そうした折、岐阜大学の横田先生と麻布大学の山本先生らの研究で、水溶性珪素の摂取により、血管の力学的強度が増すとのデータを知り、水溶性珪素が私の悩みを解決するのではと考えた。

 

── 水溶性珪素の利用実績は

 

 2021年に縁あって水溶性珪素に巡り合い、ベースとなる治療の補助として使用したところ、今まで以上に良い結果に繋がっている。特に免疫療法の際、水溶性珪素を使用するようになって以降は、血尿を発症した個体は1頭も確認していない。免疫療法の副反応軽減には大いに役立っている。水溶性珪素を利用した治療実績としては、慢性皮膚炎、慢性腎不全、アレルギー、呼吸器症状、神経過敏症、蕁麻疹など様々。多くはワクチン接種済みながら、血液検査で抗体価異常や免疫異常、過粘稠度症候群、多血症などを確認したケースだ。なかには横臥位の犬など亡くなった個体もいたが、最後は自立し散歩もできる状態になり、毛並みや肉球の状態も良く、元気な姿だったと飼い主から感謝の声を頂いた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1756号(2023.1.18)で
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