【話題追跡】 米国で人気剤型に変化 グミサプリ席巻

 米国で、グミ形態のサプリメントが席巻している。11月に開催された米国最大の食品原料展示会Supply Side WEST2022では、多数の原料メーカーがサンプルとしてグミサプリを展示。砂糖の代替でステビアを用いる提案も行われていた。グミブームは一部の流行りだけでなく、健食業界に確実に広がっているようだ。米国業界誌「NBJ」によると、2021年のサプリメントマーケットの剤型で一番多く使われているのがグミの21.3%で、錠剤の20.7%を抜いた。

 

 同紙ディレクターのBill氏は「2019年はサプリメント剤型に大きな変化があった年で、その要因がグミ形態の人気によるものだ」と話す。NBJでは、Z世代がグミのサプリメントを好むようになったことと、錠剤で飲むことに疲れを感じている人が増えたと見ている。米国のドラッグストアでは、サプリメントコーナーの1/3がグミサプリという店舗もある。ドラッグストアのWalgreensでは、ビタミン系や睡眠サポートコーナーの上段から中段までグミサプリで占められ、女性向け、男性・子供・高齢者向けと、細分化されて陳列されていた。同店員によると、「一番売れているのは、マルチビタミンのグミサプリ」と話す。

 

 一方、日本ではグミ剤型のサプリメントは米国ほど見掛けられないものの、菓子業界ではグミブームが起きている。インテージによると17年のガム市場規模は823億円に対してグミは555億円だったのが、コロナ以降、立場は逆転。21年はグミが635億円となり、ガムの593億円を42億円も上回った。22年1〜9 月も、グミがガムを167億円上回っている。健食市場では、「グミサプリ」シリーズを展開するUHA味覚糖バイオ商品開発によると、同シリーズの売上は昨対比約140%となり、今までサプリを購入してこなかった若い世代の購入率が上がっているという。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1753号(2022.12.7)で
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