【九州・健康産業キーマンに聞く】 機能性表示食品届出、“習う”より“慣れよ”

 九州大学農学研究院の清水邦義准教授は、機能性表示食品を目指す企業を支援する「目利き調査事業」(福岡県バイオコミュニティ推進会議)に参画する。清水氏に同事業の取り組み状況や、九州産の注目する機能性素材などについて話を聞いた。

 

――ここ数年の「目利き調査事業」を通じて感じたことは

 

 独自の地域素材に関する機能性・安全性など、新規性の高い相談が増えつつあることを実感しています。新しいヘルスクレーム、新規素材、新規成分、そして、複数の機能性関与成分を組み合わせて、他者に真似されにくい届出などにチャレンジする企業も増えてきました。こうした中、関与成分・作用機序・ヘルスクレームと、それぞれの「差別化」「独自化」が今後の機能性表示食品開発のキーワードとなるでしょう。

 

 そのためには、高度な分析能力・作用機序解明・臨床試験が必要となり、大学・公的研究機関等の研究機関との産学官連携を仲介する福岡県(久留米リサーチ・パーク)のような組織の寄与が、ますます重要になると考えます。何より、“習う”より“慣れよ”が機能性表示食品届出のポイントかと思います。ぜひ、多くの企業にチャレンジして欲しいです。自身で経験を積んで頂き、将来的に様々なプロセスの判断ができるように、これからも支援していきたいです。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1752B号九州別冊号(2022.11.16)で
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