【インタビュー】 同志社大学 特定任用研究員教授 八木雅之氏

”消費者への正しい情報発信で糖化ケアをさらに広げたい”

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大による影響はようやく終わりが見えてきた。これまでの3年間、我々は糖化ストレス過多の状態になり老化や様々な疾患のリスクを高めた。その間、糖化の認知度は80%程度に達し、アフターコロナにおける糖化ケアの重要性が一層注目されている。糖化ケアは2010年頃からAGEs生成抑制作用を中心にアンチエイジング分野で展開されてきた。

 

 近年、食品分野ではロカボや低GIに加え、野菜のAGEs生成抑制作用に着目した食事メニューの開発も行われている。AGEs測定法研究ではAGEsの生成によって架橋したタンパクの修復作用を有する成分の評価法が報告された。本評価では糖化によって二量体化した架橋タンパクを単量体に戻す作用成分としてロスマリン酸、プニカラジン、エピガロカテキンガレートなどが例示された。これらの作用は糖化に対して治療的機能を果たす可能性があり、従来のAGEs生成抑制作用による予防的機能から一歩前進したと考えられる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1751号(2022.11.2)で
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